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 | | | 著 者: | 北島素幸、田辺和久、谷昇 | | 出版社: | 柴田書店 | | 定 価: | ¥ 1, 575(税込) | | おすすめ: | | オーナーシェフ(この本では親父シェフと書かれている)として、長いこと厨房を離れず料理を作り続けている北島素幸(四谷/北島亭)、田辺和久(渋谷/ラ・ブランシュ)、谷昇(市ヶ谷/ル・マンジュ・トゥー)の3人の料理人が、料理ばかりでなく、素材、修業、スタッフ、お客についてまで縦横無尽に語り合う。アイアンシェフ、スターシェフにはない味わい深い発言が丁々発止の面白さで展開する。読了する頃には、是が非でも店へ出かけたくなるはずである。 | | アマゾンで本の詳細を見る |

 | | | 著 者: | 中野 翠 | | 出版社: | 文春新書 | | 定 価: | ¥ 788(税込) | | おすすめ: | | コラムニストの著者が惚れ込んで書き綴った落語エッセイ。古今亭志ん生、桂文楽の昭和の両巨頭を中心に古今亭志ん朝、金原亭馬生らの十八番の落語を、オススメ愛聴CDを添えて紹介している。そして、「落語こそ日本文花最大最高の遺産なのだ」と断言する。ここになぜ談志が加わらないのかを含め、彼女の落語観は文楽の「よかちょろ」の一章に集約されている。俄落語ファンから昭和の名人芸を知る人にまでお勧めの一冊。 | | アマゾンで本の詳細を見る |

 | | | 著 者: | 榊原 英資 | | 出版社: | 文藝春秋 | | 定 価: | ¥ 1,300(税込) | | おすすめ: | | 慶應義塾大学教授で、かつて大蔵省の財務官を務め、外国の交渉相手から「ミスター円」と呼ばれた榊原英資氏が、「食」の視点から世界の歴史と経済を説いた快著である。いまなぜ、ニューヨークとロンドンの「食のステージ」が注目を集めているか、それは、ITを武器に金融交渉の舞台が上記の2都市に移行してきたからだという。読了するころには、アジアの「食」に対する偏見がなくなり、食が世界経済を動かしている事実に驚かされるはずである。 | | アマゾンで本の詳細を見る |

 | | | 著 者: | 徳田 秀雄・絵 畠山 重篤 | | 出版社: | 講談社 | | 定 価: | ¥ 1,050(税込) | | おすすめ: | | 「森は海の恋人」をキャッチフレーズに、宮城県唐桑で牡蠣の養殖業を営む畠山重篤さんが自伝的童話を書かれた。(著者は宮澤賢治イーハトーブ賞を受賞している)牡蠣の養殖を通じて、自然環境の尊さと、その環境と人間の関わり方をやさしく語りかけている。子供ばかりではなく、大人も最近聞かれるようになった「LOHAS」(健康な生活とその継続)の実践者としての思考と行動をこの童話から学びとることが出来る。 | | アマゾンで本の詳細を見る |

 | | | 著 者: | 保阪 正康 | | 出版社: | 新潮新書 | | 定 価: | ¥ 756(税込) | | おすすめ: | | <あの戦争>とは、もちろん太平洋戦争のことである。戦争の悲愴さを訴える書物は数多く、それらの歴史の証言の重さは、二度と戦争を起してはならないことを心に誓わせるに十分だが、本書は、なぜ戦争をするに至ったかを、旧日本軍のメカニズムから解明してゆく。そのターニングポイントが2.26事件のテロに端を発していると指摘し、新事実をいくつも明らかにする。当時のトップの軍人たちが、無策で思慮に欠け、これほど愚かだったとは……。 | | アマゾンで本の詳細を見る |

 | | | 著 者: | 杉浦日向子 | | 出版社: | 新潮社 | | 定 価: | ¥ 1,260(税込) | | おすすめ: | | 2005年7月、下咽頭がんのため亡くなり、江戸へ還っていってしまった杉浦日向子の日常茶飯事を見つめた名エッセイ。例えば、「おひつ」に「炊きたてより冷めた飯が好き。一汁一菜の食膳だと、ご飯に集中できてうれしい。いろいろ皿小鉢が並ぶと、うるさい」とある。全く同感。四季に分かれて、すごろく、蚊帳、櫛、ゆたんぽなどを取り上げ、現代物を批評しながら、暮らしを豊かにしてきたものごとに名解説を加えている。 | | アマゾンで本の詳細を見る |

 | | | 著 者: | 山本博 | | 出版社: | 早川書房 | | 定 価: | ¥ 3,150(税込) | | おすすめ: | | 1855年、パリ万国博覧会のためにボルドーワインが格付けされて丁度150年目の節目に、格好のボルドーワイン案内書が出た。著者が1990年に出した「ワインの女王」の改訂版で、最新のボルドーワインの情報が満載されている。興味深いのはシャトー・ラフィットと近年のシンデレラワインの比較論。誰もがラフィットの醸造技術の秀逸さを再認識させられるはずである。ボルドーを飲むときに常に卓上に置いておきたい1册。 | | アマゾンで本の詳細を見る |

 | | | 著 者: | 八木 忠栄 | | 出版社: | 新書館 | | 定 価: | ¥ 1,890(税込) | | おすすめ: | | 前著「ぼくの落語ある記」で、落語への想いのたけを存分に語った著者が、今度は現在形で落語家の高座姿を活写している。談志、小三治、三枝といった大看板から、小朝、志の輔、昇太、鶴瓶といった最前線で活躍する人気実力ともに備えた若手にいたるまで、著者の落語家への分けへだてがない。そして、ホール落語ばかりでなく定席の寄席へ足繁く通い、そこで落語ばかりでなく“落語家を聴く”姿勢が潔い。落語家はこういう聴き手をもって幸せである。 | | アマゾンで本の詳細を見る |

 | | | 著 者: | 神山 典士 | | 出版社: | 講談社 | | 定 価: | ¥ 1,980(税込) | | おすすめ: | | いまから80年ほど前、スイスの料理人サリー・ワイルが横浜のホテルニューグランドにやってきて総料理長に就いた。このワイルのもとで働いた料理人が、その後ホテルの総料理長などになって、フランス料理を発展させた。その礎となりながら、これまでよく分らなかったワイルの仕事ぶりと人となりに光を当てたのが本書。著者が渾身の力でまとめた出色の料理人ドキュメンタリーである。 | | アマゾンで本の詳細を見る |

 | | | 著 者: | 糸井重里、永田照喜治、こぐれひでこ | | 出版社: | NHK出版 | | 定 価: | ¥ 1,260(税込) | | おすすめ: | | コップ半分のトマトジュースを飲んだことで永田農法の永田照喜治さんに興味を抱いた糸井重里さんが、イラストレーターのこぐれひでこさんと一緒になって、お話を伺い、教えを乞い、野菜づくりに挑戦する。実際に畑作業に精を出したのはこぐれさん。この野菜づくりの模様がこの本のメインイヴェント。自分も一緒に参加しているような臨場感があって親しみが湧く。そして、永田さんのお話が説得力のあること。食べるだけの方も必読すべし。 | | アマゾンで本の詳細を見る |

 | | | 著 者: | 青柳いづみこ | | 出版社: | 白水社 | | 定 価: | ¥ 2,100(税込) | | おすすめ: | | ピアニストにして文筆家の著者が、天才ピアニストたちの演奏をバックステージから観察し分析し、意外な素顔を解き明かしてみせる。本のステージに登場するのはリヒテル、ベネデッティ=ミケランジェリ、アルゲリッチなど6名。エピソードに溢れてとりわけ面白かったのが、ミケランジェリとアルゲリッチ。完璧主義と天衣無縫のピアニストをみずみずしいタッチの文章で活写してみせる。 | | アマゾンで本の詳細を見る |

 | | | 著 者: | 松井浩 | | 出版社: | 講談社 | | 定 価: | ¥ 1,890(税込) | | おすすめ: | | かつて昭和30年代の大毎オリオンズのミサイル打線の中核として活躍した榎本喜八は、2,000本安打以上打ちながら名球会には入らず、現役時代から打撃の天才といわれる一方、奇人変人扱いされてきた。そのヴェールに包まれてきた“打撃の神髄”を、本人への膨大なインタビューによって説き明かす力作。昭和38年(1963年)7月7日から8月1日まで19試合だけ、合気道を会得しての“夢の境地”での打撃を体験するシーンが白眉。 | | アマゾンで本の詳細を見る |

 | | | 著 者: | 中村靖彦 | | 出版社: | 文芸春秋 | | 定 価: | ¥ 735(税込) | | おすすめ: | | 日本では米と政治は切っても切れないものがあるが、アメリカでその米に当たるものが牛肉であると著者はいう。狂牛病発生以降、牛肉が一段と政治に翻弄されてきている。折しも、2005年6月に米国で2頭目、それも国産牛の、BSEに感染した牛が確認された。米国の現地取材を重ね、その検査のずさんさを指摘する著者の危惧は一層の現実味を帯びてきた。日本の現状認識も鋭いものがあり、牛肉の将来にとって、示唆に富む内容が詰まっている。 | | アマゾンで本の詳細を見る |

 | | | 著 者: | 芝山幹郎 | | 出版社: | 晶文社 | | 定 価: | ¥ 2,415(税込) | | おすすめ: | | イチロー、松井の活躍ぶりをかつてのメジャーリーグの名選手と比較しながら、ベースボールの楽しさを伝えてくれる。わたしと同年生まれとは信じがたいほどに過去のメジャーリーグに精通していて、取り上げる名選手のエピソードの面白さ抜群である。また、松井をワインにたとえ、ボンズやA・ロッドがボルドーの名醸ワインとするなら、コート・デュ・ローヌのコート・ロティというところはさすが。脱帽である。となると、イチローはどんなワインに当てはまるだろうか? | | アマゾンで本の詳細を見る |

 | | | 著 者: | 辰巳芳子 | | 出版社: | マガジンハウス | | 定 価: | ¥ 1,365(税込) | | おすすめ: | | いま「食」に関する発言で、最も耳を傾けたいひとが、1924年生まれの料理研究家辰巳芳子さんではなかろうか。料理を作り、それを伝えるからわら、現代の「食」の状況に警鐘を鳴らし続けてきた。「『食べる』ということは呼吸と等しく、いのちの仕組みに組み込まれているものです」と説いた上で、食事の本来の意味、風土と人間のかかわり、はては人間の生命について、やさしく語りかけている。スープをはじめ目からウロコが落ちる話が次から次へと出てくる。 | | アマゾンで本の詳細を見る |

 | | | 著 者: | 鹿島茂 | | 出版社: | 講談社 | | 定 価: | ¥ 2,940(税込) | | おすすめ: | | ボルドーワインが格付けされて、2005年で150年を迎える。1855年に開催されたパリ万国博覧会にやってきた各国の客人にシャトーラフィットなどのワインがいかに値打ちがあるものかを示すため、ナポレオン3世が作らせたものである。著者はナポレオン3世が「アホで間抜けな」権力者だったという世評をくつがえし、じつはパリ大改造の立役者で、労働者のために尽くそうとした、稀にみる変な皇帝、つまり怪帝だったと再評価する。波瀾万丈の男の生涯を活写する一大労作。 | | アマゾンで本の詳細を見る |

 | | | 著 者: | 朝日新聞be編集部 | | 出版社: | 朝日新聞社 | | 定 価: | ¥ 1,575(税込) | | おすすめ: | | 本の冒頭に「まず、日本でも有名なプロの料理人に登場していただき、お薦めの食材を3品選んでもらいます。そして、その食材を生産している人のもとへ記者が出向き、生産法などを聞きます。さらにその食材を使った料理をプロに作ってもらい、そのレシピとプロのひとことアドバイスを掲載します。もちろん、その食材を一般の人が入手する方法も載せています」とある。台所に常備しておくと便利な1册。例外として料理人でないわたしも登場。加賀棒茶と三年熟成本みりん、ひしほ醤油を紹介し、高橋一行さんに料理を作っていただいている。 | | アマゾンで本の詳細を見る |

 | | | 著 者: | 西田利貞 | | 出版社: | 女子栄養大学出版部 | | 定 価: | ¥ 1,890(税込) | | おすすめ: | | サルたちは群れていながらも、餌を食べるときは個になり、家族や仲間と一緒に食事をする「共食」はヒトだけだという。動物の「食」を観察しながら、人間の食事に示唆を与えてくれるばかりでなく、動物たちの餌となる果実が、未熟なうちはなぜ色も地味で香りも乏しく、完熟すると色鮮やかで豊かな香りを放つのかにも言及する。植物からの視点があって、「共生」の本当の意味が理解できるというわけである。 | | アマゾンで本の詳細を見る |

 | | | 著 者: | 福岡伸一 | | 出版社: | 文春新書 | | 定 価: | ¥ 756(税込) | | おすすめ: | | アメリカ産牛肉輸入再開への疑問を呈するのがテーマだが、人間はなぜ食べ続けるのか、消化するときに一体何が起こっているのか、と人間の生存の根源から問いただす。これが目からウロコ以上に驚くべき内容で、「生体を構成している分子はずべて高速に分解され、食物として摂取した分子と置き換えられている」という。BSEと言わず狂牛病と呼ぼうと説く著者の姿勢にも共感するところ大である。 | | アマゾンで本の詳細を見る |

 | | | 著 者: | 来栖けい | | 出版社: | 筑摩書房 | | 定 価: | ¥ 1,575(税込) | | おすすめ: | | 25歳の若者がレストラン、飲食店の料理を食べ尽くさんばかりに食べ込んで、店と料理にランキングをつけたレストランガイド。軒数も皿数も半端じゃないから、その評に説得力があり、25歳でそれを成し遂げたことに驚嘆せざるをえない。“絶品”の濫用や誰もが行けない店の紹介など、注文つける点はあるが、店や料理にひと言もケチをつけない評は好感が持てる。衝撃的新人のデビューである。 | | アマゾンで本の詳細を見る |

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